人に任せる勇気

 

世の中には、頭では分かっていても

実際体験すると、できなくなることが往々にしてある。

 

 

僕の場合、人に任せる、ということが、

大きな障壁になりそうだ。

 

 

1つ前のブログでも書いたが

岩瀬さんの講演で「人に任せる」という

キーワードが引っかかっていた。

 

岩瀬さんは、基本的に仕事は、部下に任せる。

できが悪かったとしても、不満があったとしても、

まるっと任せる、のだという。

10個不満を感じたら、あとでこそっと1つだけ、言うのだと言う。

出口さんから、そうしなさい、と言われたそうな。

 

自分で事業をやっていたりすると

メンバーが手こずっているのを見て

自分ならもっと早く、質が高いアウトプットが出せるのに、

と思って、口を出し、手を出したくなる。

 

 

しかし、それはやらない。

なぜなら、自分で全て片付けてしまうと、いずれ限界がくるからだ。

 

短期的に見ると、自分でやってしまった方が、

短い時間で質の高い仕事ができる。

しかし、長期的に、仕事の量が増えてくると

1人では、カバーできなくなる。

その状況になって初めて、部下に任せるとなっても、

今で通りやってきたように、自分の仕事もあるし

メンバーは、やったことのない仕事を急にふられ、パンク寸前だ。

 

いずれ来るであろう、1人の限界を見越して

メンバーには、ぽんって任せちゃった方がいいのだろう。

 

 

あと、もう1つ。

実際に、仕事を任せられると

そのメンバーはやる気100%状態になって、

メンタル的に無双モードになる。

最初はしくじるだろうが、

次こそは、という意気込みで、再起をかけて奮起してくれるだろう。

 

 

僕の原体験として、

これはソーシャルリクルーティングで経験した。

ジョインした時、まだ5人だった会社は、

圧倒的に人が足りず、

任せるというよりやらざるを得なかった状況だったが、

当時の右も左も分からない僕に仕事を任せてもらったときは、

やる気200%の特攻隊状態だった。

なにがなんでも受注してくる、という意気込みだけは

史上最高熱だったと思う。

 

そういった社員って、ある種の起爆剤のように

社内を活性化してくれると思う。

し、そういう文化を醸成できるのは、目指すべき方向性に近い。

 

 

このように、メンバーに任せるというのは、とても重要だ。

 

しかし、これは、ものすごく勇気がいることだと思う。

頭で分かっていても、できない。

この任せたことによって、会社が吹っ飛ぶ可能性だってあるのだ。

 

でも、そこはぐっとこらえて、

任せられるかどうか、僕も直面するであろう障害だと思う。